PubSubHubbubあらためWebSubの現状を調べてみた

こんにちは、CTOの山岡(@hiro_y)です。

突然ですが、皆さんはPubSubHubbubを知っていますか。実は昔、PubSubHubbubについて記事を書いたことがあるのですが、最近になってまた目にしたので、今どうなっているのか、まとめておきます。

PubSubHubbubは、データの変更をリアルタイムで通知することを目的としたプロトコルです。仕組みは、PublisherがHubに更新を通知すると、Hubが更新の存在を確認して、Subscriberに通知を行うというものです。通知はHTTPのPOSTを以て行われます。シンプルですね。

PublisherとしてはBloggerが対応していたり、WordPressのプラグインが広く使われていたりします。Subscriberとしてはフィード(RSS)リーダーの多くが対応しています。

しかし、実は最近では、SEO目的に使われていることが多かった模様です。自分が目にしたのも、SEOの文脈でした。つまり、Hubに更新通知を送ることで、より早く、リアルタイムにGooglebotにクロールしてもらえる、インデックスしてもらえる、という。いわばSEOの裏技的な扱いをされているのでした。

Google Search Consoleの「Fetch as Google」でクロールを促すという手法も知られていますが、PubSubHubbubを使うようにすれば自動化できる。SEOの実施項目として、広く知られるまでになっています。

ただ、最近だとサイトマップをきちんと用意しておけばそこまでインデックスが遅い印象はないので、どこまで役に立っているのか…と聞かれると難しいところかもしれません。

そんなPubSubHubbubですが、標準化がすすんでおり、名前を「WebSub」と変えてW3Cの勧告になっています。仕組みとして非常にシンプルで汎用的なだけに、今後もwebの裏側で使われていくことになりそうです。

以前まとめたのが9年前だったので、懐かしい気持ちでPubSubHubbubあらためWebSubについて調べました。こうしてひっそりと使われ続けている仕様、面白いですね。また他のものも調べてみようと思います。