エンジニアの人数が増えて変わったこと、変わらないこと

こんにちは、CTOの@hiro_yです。この記事はイノベーター・ジャパンAdvent Calendar 2017の1日目の記事です。昨年のAdvent Calendarから1年が経って、当社の状況もいろいろと変化しています。

私がイノベーター・ジャパンに関わり始めたのは2014年の5月ごろ、ですからもう3年半前のことになりますね。当時はエンジニアがまだ2人しかいませんでした(東京と福岡に一人ずつ)。それから少しずつ増えて、現在では東京に4人、福岡に4人、合わせて8人のエンジニアがシステムデザインファーム(System Design Firm)のメンバーとして働いています。

採用が順調なのはとてもうれしいことです。それに伴って、個人ではなくチームとして力を発揮できるようにしていくことがここ最近の課題です。

変わってきたこと

少ない人数の場合、エンジニアはなるべく広い範囲を見られることが望ましいです。いわゆる「フルスタック」に近い知識や技術が必要になるので、何でもできる人、やれる人が重宝されます。また、コードレビューをなかなか行うことができなかったり、いくつものプロジェクトをかけ持ちしたり、という状態になってしまいがちです。

人数が増えてくるとどう変わるか。

まず、全員が全員とも広い範囲を見られる必要がなくなります。例えばPHPに強い人、フロントエンドに強い人、AWSなどのインフラに強い人。完全に分業はできませんが、それぞれの得意分野を活かしてチームで取り組むことが増えていきます。

同時に、それぞれの作業をお互いにチェック(レビュー)できるようになります。コードレビューはもちろん、例えばサーバーの設定を変える場合など、複数人で確認しながら取り組めるメリットはとても大きいです。

そして当然の帰結として、プロジェクトのかけ持ちが減り、自分の責任のあるプロジェクトに専念できるようになります。とはいえプロジェクトの数も以前と比べると増えているため、かけ持ちを完全になくすことはできていませんが、なるべく解消するようにしています。

最近のトピックだと、かんばん(かんばんボード)をエンジニア&デザイナーで導入、それぞれのメンバーのタスク管理に使っています。本来ならプロジェクト単位でかんばんを用意したいところなのですが、かけ持ちもあるのでまずはエンジニア&デザイナーで個人別のレーンを用意して、タスクを貼り出すようにしています。

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それによって個々人のタスクの量を確認・把握しながらチームとして分担を考える、という流れができてきています。副次的な効果としては、現在2週間を1つのスプリントとしてタスクの管理をしているのですが、作業の見積もりを繰り返すことで見積もりの精度が上がってきました。

メンバーのマネジメントとしては定期的な 1 on 1 を繰り返し、それぞれの考えややりたいことをできるだけ聞くようにしています。人数が増えてくるとなかなか大変ですが、目の届かない部分がどうしても出てきてしまうので、直接話すことで得られる情報や、お互いの信頼関係はやはり大切です。

変わらないこと、変えたくないこと

人数が増えたとしても、エンジニアの文化、ノリのようなものはあまり変えたくないなと思っています。元々とても自由でお互いを尊重しつつ、スピードを出すときは出し切るような企業文化を持っていたこともあり、いわゆるエンジニア的な働き方、考え方との親和性は高いです。

また、アウトプットを重要視するのも続けていきます。お客様(クライアントとか、ユーザーとか)を大切にして価値をお届けしていくのはもちろん、例えばエンジニアブログに書くことだったり、いろいろな勉強会やカンファレンスで発表すること、これからもメンバーの背中を押していきたいと思います。おかげさまで今年もあちこちで当社エンジニアが登壇できました、ありがとうございます。

東京と福岡にオフィスがあることもプラスに働いているのか、エンジニア同士のコミュニケーションは非常に活発です。ミーティングはもちろん、普段のSlackだったり常時接続の映像越しだったり、業務のことからちょっとした技術トピックまで、今日も様々な話題が飛び交っています。

当社では裁量労働制を導入しているので、自宅やカフェで仕事するメンバーもいたりするのですが、距離を感じないコミュニケーション、できていると思います。お互いの状況を把握しながら必要な情報をきちんと共有し、早め早めに判断して動いていける流れはもっと太く、強くしていくつもりです。

今年もなんだかとりとめのない話になってしまいましたが、CTOとして会社とエンジニアを見ながら、最近考えていることについて書いてみました。

イノベーター・ジャパンAdvent Calendar 2017、2日目は11月に入社したばかりのLovnishが担当予定です。お楽しみに!