リアルの勉強会やカンファレンスに参加する意味

こんにちは、@hiro_yです。

先日東京でPHPカンファレンスが行われました。今年(2016年)は北海道、福岡、関西、東京の4ヶ所で行われたPHPカンファレンス。実は私、全部に参加してきました。また、PHP関連に限らずいろいろなイベントに機会を見ては参加するようにしています。勉強会やカンファレンスに参加する意義とは、なんでしょうか。人によってそれぞれ違うと思いますが、私がどう考えているか、書いてみます。

私はイノベーター・ジャパンでCTOを務めていますが、実は他の会社でも似たような立場に就いていたり、その関連でエンジニア採用に関わるお仕事をすることが多いです。当然実際にお会いして面接をすることもあるのですが、その中で必ずする質問があります。「社外の勉強会やカンファレンスに参加したことはありますか?」と。

個々人のスキルはきっと、業務の中であったり意欲さえあれば自学自習で身に付けることができるでしょう。例えばWeb関連の技術に関しては情報がすっかりインターネットで流通していますし、大してコストをかけずにその情報を入手することができるのですから。もちろんそうして身に付けた技術はきちんと評価しますが、それ以外にそのようなコミュニティーに関わろうとしているかどうか、知りたいのです。

それはもちろん、社外、業務外でしか得られない刺激を求めているかどうかだったり、新しい情報を積極的に知ろうとしているかどうか、というアンテナを測る尺度でもあるのですが、それ以上に自分以外で同じようなことをしている人たちの姿を見ているかどうか、というのを知りたい。

勉強会は懇親会にこそ意味がある、みたいな話もありますが、懇親会に出ることそれ自体には意味がありません。それよりも自分のレベル(市場価値と言ってもいいかもしれません)がどれぐらいなのかわかったり、自分のキャリアのロールモデルになれる人に出会える場所、それが勉強会やカンファレンスだと思うのです(もちろん、人脈みたいなものも自然とできたりします)。いわゆる「すごい人」に出会える場所。それが勉強会やカンファレンスに参加する意味だと思います。

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すごい人たち(右から@shin1x1さん、@ex_takezawaさん、弊社@localdisk

自分で自分のキャリアを考えるとき、何を基準にするのか。もちろん同じ会社の中にロールモデルになりうる人がいる場合もあるでしょう。でも外の世界に目を向けてみるのも、よいのではないでしょうか。もっとすごい人がいたり、全然違う考え方をする人、一見同じなんだけど実は違うスキルを持っている人がいたり。その人たちと直接話すことができなかったとしても、その存在を体感することは、決して無駄にならないと思います。

できるならそれを意識できている人と仕事したい。そういう意味を込めて、面接のときに聞くのです。同じ会社の中で仕事していると、どうしても井の中の蛙になってしまいがちです。せっかくいろいろなものが自由に、オープンに流通している業界なのですから、気軽に勉強会やカンファレンスに参加して「すごい人」に出会うことをオススメします。圧倒されることもあるでしょう。でもそういう人たちも、最初はすごくなかった。研鑽を積んですごくなっていることがわかるだけでも、よいと思うのです。すごくなる、あるいは少しでも近づくためにはどうしたらいいのか。そのヒントを与えてくれる場所が勉強会やカンファレンスだと思います。